Theater Ninth「Shakespear Sonata」
松本幸四郎率いる演劇集団シアターナインスの
10周年記念公演「シェイクスピア・ソナタ」(8/30~9/26)を
観にPARCO劇場に行ってきました。
そういえばPARCO劇場も初めて行く劇場ですが
(こうやってみると、私って劇場の好き嫌いが激しいようです)
PARCOはメセナ活動にも力を入れていた堤清二さんによるもの。
同じく堤清二さん関係のル テアトル銀座(旧セゾン劇場)は
舞台が観やすく、好きな劇場なので
PARCO劇場も、おそらく比較的ゆったりとした座席で、
舞台が観やすい設置だろうと安心していました。
はい、そして、その通りでした。
そして、割と前のほうの座席だったにもかかわらず、
舞台全体が見渡せるのに驚きました。
閑話休題。
主人公は、シェイクスピア4大悲劇を演目に活動している
劇団の座長・沢村時充(松本幸四郎)。
年に一度の旅廻りの最後には石川県能登市にある
造り酒屋・菱川家の庭で公演を行っている。
ただ、今年は例年とは違っている……。
(この舞台、ストーリーを事前に頭に入れておく必要はなく、むしろ
「観て」感じるのがいいと思うけど、それでもあらすじを知りたい方は→コチラ)
とかいいつつ、私がこのお芝居に興味を持ったのは
あらすじを見たから、という理由も大きいんですが。。。
実は、歌舞伎の時の幸四郎さんってあまり好きじゃない。
全部が全部イヤ!というわけではないけれど、
「この役ははまっていてよかった!」と思うこともあるけれど
「なんかひとりだけ浮いてるな~」と感じる時もある。
シェイクスピア役者の役は「似合うだろうな」と思ったのがきっかけでした。
幕が開いたと思ったら、すぐにおそってくる緊張感。
ひとつ去ったと思うと、またすぐにおそってくる緊張。
この舞台ってサスペンス? と思うほどの
緊張に次ぐ緊張。
ちょうど、サーカスでいくつもの縄が交差して張られ、
1本1本の縄の上をピエロが危なげな足取りで歩いているよう。
ひとりのピエロがバランスを崩し、危うく持ちこたえると、
すぐに次のピエロが足をすべらせるような具合。
そして、時に行く手を別のピエロに阻まれたり、ぶつかったり……。
「自分を守る」ための話題のすり替え。。。
意識的に造られた不協和音の中、
テンポよく、リズムよく物語は展開していく。
舞台は、控え室として使用している菱川家の一室(おそらく2階)のみ。
だが、窓から外を眺めたり、上手と下手に設けられた階段の行き来で
目の前にひろがっている舞台以上の広がりが感じられる。
20分の休憩を挟んで、1幕、2幕それぞれ70分、
一瞬たりとも目が離せない舞台でした。
面白いのは、劇団の人間ではない
菱川夢子(伊藤蘭)がいちばん芝居がかった言い回しをすること。
シェイクスピア役者のような、いかにもなセリフも
資産家の造り酒屋という設定もあって
張りつめた空気の中で、不思議にしっくりしていた。
緒川たまきのオフィーリアって観てみたいかも♪
【キャスト】
沢村時充 = 松本幸四郎
菱川友彦 = 高橋克実
松宮美鈴 = 緒川たまき
横山晶 = 松本紀保
沢村美介 = 長谷川博己
二ッ木進 = 豊原功補
山田隆行 = 岩松 了
菱川夢子 = 伊藤 蘭
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